招待状の使い方
1.リストアップ
結婚式に招待するゲストを選ぶことは、将来のお付き合いにも影響しますので、慎重に行いたいですね。必ずしも両家で人数のバランスを取る必要はありません。むしろ、「呼びたい人に声をかける」という方針で構いません。会場の規模や親族・友人など、主要な顔ぶれや、どんな雰囲気の式にしたいかを考えながらリストを作成し、特に「この人には絶対に来てほしい!」と思う人がいれば、招待状を送る前に彼らに声をかけておくと良いでしょう。
2.招待状を決める
3.招待状の内容を決める
招待状は、ゲストの顔ぶれや式の雰囲気に合わせて文面を考えます。ただし、結婚式の案内状であるため、必ず盛り込むべき情報がいくつかあります。以下の7つを押さえましょう。1)頭語・時候のあいさつ 2)ご招待の文面 3)結語 4)日付 5)ふたりの名前 6)結婚式の日時と場所、会場の連絡先 7)返信はがきの締め切り日 になります。
時候のあいさつ 招待状の冒頭には、謹啓や拝啓といった頭語のほかに、時候のあいさつを盛り込みます。季節の言葉は招待状を出す月によって変わります。例えば4月なら「陽春の候」、5月なら「新緑の候」というような言い回しがありますが、もう少しカジュアルにしたい場合は、「爽やかな風が吹く頃になりました」といった柔らかい表現も使えます。
1月 | 初春の候/新春の候 |
2月 | 立春の候/梅花の候 |
3月 | 早春の候/春陽の候 |
4月 | 桜花の候/陽春の候 |
5月 | 新緑の候/薫風の候 |
6月 | 初夏の候/紫陽花の候 |
7月 | 盛夏の候/仲夏の候 |
8月 | 新涼の候/立秋の候 |
9月 | 爽秋の候/涼風の候 |
10月 | 仲秋の候/紅葉の候 |
11月 | 深秋の候/初霜の候 |
12月 | 初冬の候/師走の候 |
4.招待状の発送に向けて
招待状はフォーマルさを重視するため、宛名もできれば筆耕をお願いしたいものです。文字に自信のある方は自分で書くこともできますが、最近では毛筆体のフォントも多く、パソコンで印刷しても問題ありません。ただし、文字の濃さと太さに注意が必要です。細すぎると「先細り」の印象を与え、薄墨は弔事を連想させるため避けましょう。必ず濃い黒で書くようにしましょう。
宛名書きと封入が終わったら、切手を貼りましょう。招待状には多くの封入物があると定型外となり、追加料金が発生する場合があるので、必ず計量してから切手を購入しましょう。
切手には、結婚式のデザインやイメージに合ったものを選びましょう。定番の「慶事用の切手」や、おしゃれな「ハッピーグリーティング切手」、地域限定の「ご当地切手」、ふたりが作成した「オリジナル切手」などがあります。切手を貼る際は、斜めにならないよう真っすぐ丁寧に貼ることを心がけてください。
発送に関しては、返信の締め切り日は結婚式の1カ月前が一般的です。ゲストに届いてから返信はがきを送るまでの時間を考慮して、2〜3カ月前までには発送できるように準備を進めましょう。